それ以来、私は、地元の産品を通し郷土の海や川、湖の水の味まで味わいつくすよう心がけています。
「津田かぶ」をかじり、「黒田セリ」をかみしめ、郷土の大地の香りを楽しむのです。
とかく、最近は、消費期限、賞味期限といった数字に管理されてしまい、食するという楽しみの多くが忘れられているような気がします。
六月、ふっくらとした「宍道湖しじみ」からあふれ出るなんとも芳醇なコク。A5等級の「島根和牛」を落として、しばらく冷蔵庫で寝かせ、熟成したヒレ肉を少し炙ってレアでいただく。上品な獣臭の次には、口の中でわずかな油が溶け出し、「甘いうまい・・」と思った次の瞬間、肉は口いっぱいに香りを残しながら消え去ります。
食材の旬の香り、味を楽しむということよりも、管理された数字によって、「安全であるか」が一番の関心事となってしまった日本の食卓に寂しさと不安を感じています。
特に子供達は、旬の香りどころか、生きるために大事な「腐敗臭」さえ分からなくなっているのではないでしょうか。
松江に生まれ、その水と土の恵みにあやかり、何百年も伝えられた郷土料理を又、次の子孫に伝えていく。当たり前に続けられてきた、食の営みを続けることがとても大切なこととなりました。
「松江の味百年・一文字家」。
願わくば、食する人の五感に訴え、「記憶に残る料理」を、昔ながらの食材で末永く皆様にご提供したいものです。
会社名 | 合資会社 一文字家 |
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所在地 | 【本社】 〒690-0038 島根県松江市平成町182-19 クレアヒル松江 TEL:0852-22-3755 FAX:0852-22-4245 【一文字家弁当センター】 〒690-0038 島根県松江市平成町182-19 クレアヒル松江 TEL:0852-22-3755 FAX:0852-22-4245 【JR駅構内営業】 〒690-0038 島根県松江市朝日町472-2 TEL:0852-22-3755 FAX:0852-22-4245 【松江福祉センター 軽食喫茶部】 〒690-0852 島根県松江市千鳥町70 TEL:0852-24-5953(松江市総合福祉センター内) 【カフェ・レスト びぶるII】 〒690-0011 島根県松江市東津田町1741-3(いきいきプラザ島根内) TEL:0852-32-5988 |
事業内容 | 弁当、仕出し、お膳料理、出張パーティー JR構内営業 学校給食 酒類販売、たばこ販売 福祉配食サービス |
代表社員 | 景山 直観 |
創業 | 明治34年1月 |
主要取引先 | 官公庁 医療法人社団 創健会 株式会社山陰パナソニック 松江市 株式会社JR西日本 |
1901年1月 | 松江市殿町3844にて、旅館を開業 |
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1907年5月 | 皇太子殿下(大正天皇)行啓に際し、第一侍従武官としての東郷元帥が一文字家旅館を宿舎にあてられる |
1908年 | 国鉄山陰線開通と同時に国鉄構内営業の許可を受け、弁当・土産品の販売を開始 |
1926年 | 合資会社一文字家食堂を設立 |
1967年 | 皇太子殿下(現天皇陛下)、妃殿下(現皇后陛下)が一文字やホテルにご宿泊 |
1969年5月 | 一文字家弁当センターを新築移転 |
1978年 | 業務拡張の為、一文字家弁当センターを新築移転 |
1982年 | 市内小中学校米飯給食の炊飯委託指定を受け、毎日、約1万食を提供 |
2002年10月 | 宮内庁、島根県庁を通じ、秋篠宮殿下より、駅弁当「赤貝めし」のご注文を頂き、山陰本線(出雲駅―浜田駅)車中にて召し上がって頂く |
2005年8月 | 松江市平成町の松江流通団地(クレアヒル松江)に「松江100年の味一文字家」を建・設竣工 |
2005年9月 | 厚生労働省・農林水産省・日本惣菜協会から、山陰初の「HACCP手法支援法認定工場」として認定を受ける |
2006年4月 | 東京ビッグサイトで開催された、食品業界総合展示会「ファベックス」において、「一文字家・ユニバーサルデザイン弁当容器」を全国に向けて発表 |